[PR]

 済美は14日、三重代表の津田学園と対戦し、7―1で勝利した。県勢が夏の甲子園で2勝したのは、2007年にベスト8まで進出した今治西以来、10年ぶり。3回戦は大会第11日第1試合(18日午前8時開始予定)で、盛岡大付(岩手)と松商学園(長野)の勝者と対戦する。

 「100%の力で投げきる」と先発したエースの八塚凌二(3年)。序盤から外角のスライダーがさえていた。二回までに奪った3三振は、全てスライダーを決め球にした。

 だが、六回に2死三塁のピンチを迎え、4番打者への初球のスライダーが大きなファウルとなった。「そろそろスライダーが狙われている」と思った捕手の橋本圭介(3年)は、2ストライクに追い込んでから外角低めの直球を要求。八塚は「橋本を信頼しているから首を横に振らない」と応じて直球を投げ、見逃し三振でピンチを抑えた。

 ◎…七回はセンターを守る渡辺大誠(3年)の好守備が光った。相手の先頭打者が大飛球を放った瞬間、50メートル6・1秒の俊足をいかし、落下地点まで一直線に走った。後ろを向きながら腕を伸ばすと、打球はグラブの先に収まった。

 「フェンスに当たるのが怖かったけど、先頭打者を抑えたら良い流れになると思った。球場ごとのフェンスまでの距離を頭に入れている。練習通りのプレーができた」と笑顔を見せた。

 ◎…直後の七回裏。渡辺が3点目を挙げる適時二塁打を放つと、次打者の宇都宮佑弥(3年)には甲子園初安打となる適時二塁打が出て、さらに2点を加えた。宇都宮は「これまでの試合は四死球が多かった。この舞台で打ててうれしい」と話した。

 なおも2死二塁。四回に本塁打を放った亀岡京平(3年)がバットを構えた。愛媛大会決勝から数えて本塁打はすでに3試合連続。この打席は内角直球を振り抜き、打球は伸びてバックスクリーン横に飛び込んだ。「得意コースだったが、センターにいくとは思わなかった」と喜んだ。

 亀岡は試合後、これまで打撃フォームなどで助言してくれた元球児の父・悟志(52)に向けて、「不調の時にも支えてくれて指導してくれたおかげ」と感謝した。「一戦一戦勝ち進んで一日でも長い夏にしたい」と力強く語った。=敬称略(藤井宏太)

■吹奏楽 待ってた「登板」

 済美の一塁側のアルプス席には、生徒や卒業生、保護者ら約1700人が駆けつけた。その中には、初戦で応援に来られなかった吹奏楽部の姿もあった。

 台風5号による順延で8日の初戦が吹奏楽コンクール県大会と重なった。県大会で部長を退いた渡辺千馨さん(3年)は、「コンクールで頑張ることがいまできる応援。済美なら勝ってくれる」と信じ、演奏で全力を尽くしたという。

 姉も済美が4年前に甲子園に出場した際にアルプス席で応援した。「吹奏楽部ものびのびと吹いていた」と聞き、甲子園での演奏に憧れてきた。この日はOBらと一緒に約50人で球場いっぱいに音色を響かせた。「この雰囲気の中で吹けて感動している。選手が頑張ろうと思える演奏をしたい」と話していた。

 四回、亀岡京平選手(3年)が2試合連続の本塁打を放つと、スタンドは大盛り上がり。父の悟志さん(52)は「よかった。活躍してくれると思っていた」と笑顔。七回には連打で3点を加えた直後、再び亀岡選手が本塁打を放った。応援団長の福良彩華さん(2年)は「応援が盛り上がって、その流れで打ってくれた。次も済美の波を作ってホームランを打ってほしい」と期待を込めた。(堀江麻友)

こんなニュースも