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 15日朝、宿舎の部屋で目覚めると、大会本部から試合中止の連絡が届いていた。二松学舎大付との試合は、18日になった。

 朝食会場へ向かう途中、選手たちに伝えると、「えっ、マジか」と驚く。そんななか右翼手の川崎愛弥君(3年)は「どうせならもう1日延びてほしいな。休みの日の方がお客さん多いやん」。

 大会を順延させた雨は、選手たちが朝食を終えるころにはあがっていた。午前9時前、兵庫県西宮市内の野球場へ。香川大会で打撃不振だった佐藤圭悟君(3年)は、練習で外野の柵越えを連発した。「インパクトも強くなってきたし、次の試合は期待大ですよ」と陽気。ようやく、ポップフライ打法を卒業したみたいだ。

 正午前、日下広太監督(33)が選手たちに練習を中断するように伝えた。

 そして正午。小林明弘部長(44)が外野にも届く大きな声で叫んだ。

 「黙禱(もくとう)」

 曇り空の野球場が1分間だけ静まりかえり、セミの鳴き声に包まれた。

 外野で黙禱した中堅手の浦上統也君(3年)は「戦争で野球ができなかった時期があることを考えると、好きな野球を好きなだけできることに感謝です」と話した。

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