[PR]

 スペイン・バルセロナ中心部の繁華街ランブラス通りで17日夕(日本時間18日未明)、白いバンが観光客らでにぎわう歩道に突っ込み、歩行者を次々とはねた。地元政府は同日、13人が死亡し、100人以上が負傷したと発表した。このうち少なくとも15人が重傷で、死者は今後さらに増える可能性がある。警察はテロ事件として捜査を始めた。

 警察は同日、今回のテロ事件に関係する2人の男の身柄を拘束したが、いずれもバンの運転手ではないとみられているという。また過激派組織「イスラム国」(IS)は同日、系列メディアのアマク通信を通じて犯行声明を出した。

 ランブラス通りはレストランや商店が立ち並び、多くの観光客が集まる場所だ。ソーシャルメディア上には事件直後から、逃げ惑う人々や、歩道に倒れ込んで介抱される人々の動画が投稿された。犠牲者には子どもも含まれるとみられる。

 地元メディアは、バンはバルセロナ郊外でレンタルされたもので、運転手は徒歩で現場から逃走したと報道。警察はバンを借りたとされるモロッコ系の20代の男の写真を公開した。

 在バルセロナ日本総領事館によると、17日午後6時半(日本時間18日午前1時半)現在、事件に日本人が巻き込まれたという情報はないという。

 当初はバンの暴走後、近くの飲食店で武装した男2人が立てこもったとの報道があったが、警察は17日、「立てこもりは(現在)起きていない」と否定した。

 ランブラス通りの事件との関連は不明だが、事件後の17日夕にバルセロナ郊外で乗用車が検問中の警官2人をはねて逃走する事件があり、約3キロ離れた地点でこの乗用車に乗っていた男1人が射殺された。(ロンドン=渡辺志帆