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 18日午後3時50分ごろ、北海道清水町清水の国道274号で、網走観光交通(本社・北海道大空町)の観光バスが道路左脇の草むらに転落し、横転した。道警によると、安藤寧(やすし)運転手(58)らバスの乗員乗客49人のうち48人が病院に搬送された。少なくとも39人が負傷し、うち3人が重傷。安藤運転手は「ぼうっとして、よそ見をしていた」と話しているという。

 現場は道東自動車道十勝清水インターチェンジ(IC)から西に数キロの、峠に向かう上り坂の直線道路。道路左側の縁石に乗り上げた跡があり、そこから30メートルほど先で横転していた。

 乗客は阪急交通社が主催したツアー客で、関東近辺の人が多いという。18日は阿寒湖温泉(北海道釧路市)に向かう予定だった。当時は十勝清水ICで降りて、近くのドライブインで休憩を取る予定だったという。

 埼玉県所沢市から妻(60)と参加した花房高さん(59)は左半身を打ち、病院に搬送された。車内では最前列の左側に座っており、「まっすぐな道を少し走っていて、少し曲がったかなと思ったら、そのまま左に90度横転した。スピードは制限速度程度だったと思うが、落ちなかった」と話した。

 網走観光交通によると、同社は7月下旬にも阿寒湖付近で単独事故を起こし、6人がけがをした。この事故を受けて、再発防止策を検討していたという。国土交通省北海道運輸局は近く、同社に対して道路運送法に基づく特別監査を実施する。運転手の労務管理や車両整備の状況などについて調べる。