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 かつて「地ビール」と呼ばれた「クラフトビール」。全国に300カ所とも言われる醸造所の中で、頭一つ抜け出るのがヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)だ。原料や製造方法にこだわった個性的なビールは若い世代を中心に火がついた。縮小し続けるビール市場で、ビール大手や流通大手も熱い視線を注ぐ。

 今年5月、東京・赤坂のレストランで開かれたキリンビールの「決起集会」。「1人が変われば、会社は変えられる!」。ヤッホー社長の井手直行(49)の言葉に、キリンの営業部隊の60人がドッと沸いた。

 かつて「業界の王者」だったキリンは苦戦中だ。変わりたいのに変われない。そんな「大企業病」に悩むキリンへの檄(げき)だった。

 ヤッホーを率いる井手の経歴はちょっと風変わりだ。工業高等専門学校を出て、転職を繰り返し、パチンコで一時生計をたてた。1997年、流れ着いたのが出来たばかりのヤッホーだった。若い社員がTシャツ姿であだ名で呼び合う。井手のあだ名は今でも「てんちょ」(店長)だ。

 井手は「大手にまねできない尖…

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