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 7月初旬、岡山市は最高気温が34度を超す暑い日だった。JR岡山駅から新幹線に慌ただしく乗り込む家族がいた。

 個室に落ち着くと、父親(52)に抱かれた女の子(1)はぐずりもせず、車窓から見える緑の山々をじっと見つめていた。だが、しばらくすると疲れたのか、眠ってしまった。

 その姿をしげしげと眺める兄(4)に、母親(39)は「初めてだもんねえ」という言葉を何度も口にした。両親、兄、女の子の家族4人。全員そろって過ごすのはこの日が初めてだった。

 「こんな生活感あふれる時間を過ごしたのも初めてだし、お兄ちゃんの大好きな新幹線に、妹と乗るのも初めて。兄妹なのにずっと離れ離れで不憫(ふびん)だった。こうして一緒にいる光景が信じられなくて」

 隅には、部屋の3分の1を占めるほどの荷物が積み重なっていた。スーツケース二つ、ボストンバッグ一つ。紙袋にはおむつやマスク、水が入ったボトル。単なる家族旅行ではなかった。

 女の子はこの日、岡山大学病院…

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