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 地元を離れて都市部の大学に進んだ学生たちに「Uターン就職」を促そうと、自治体があの手この手を打ち出している。夏休みに合わせて交流会を開いたり、奨学金の返済支援を打ち出したり。少子高齢化に対応するためにも、地方は若い力を必要とするが、学生にその思いは届くのか――。

 「大学のある都心と、地元の福井での就職を考えたとき、どこで悩みますか」

 「都会は大企業が多いけど、ストレスがたまりそうで満員電車もきつい。これを40年も続けると思うと、福井の方がいいのかな」

 多くの学生がお盆休みで帰省した8月12日、福井市で県が主催するUターン就職についての説明会が開かれ、福井出身で関東や関西の大学に通う2、3年生40人が集まった。カレーを食べながら、Uターン就職した若手社員13人と話し合っていた。

 東京都内の大学に通う蔵田有希さん(22)は「家庭を持って子育てをするときには福井かなと思っている。30代か40代で戻ろうかなと思っていたけど、新卒で戻ることも考えたい」。京都市の大学に通う小浜靖子さん(21)は「親にも戻ってほしいと言われているし、Uターンを少し考えている」と話した。

 講師役の若手社員の一人、清水継太さん(30)は都内の私大を卒業後、一度は愛知県内の企業に就職した。同じ福井出身の女性との婚約を機に、昨年10月に地元の松浦機械製作所に就職した。「学生の時には戻ろうとは思っていなかった。戻ってみると、人混みもなくて暮らしやすい」と話した。

 Uターン就職を促そうと、福井県はほかにも手を打つ。7月に福井市で開いた企業説明会には、東京や名古屋、大阪、京都などから無料バスを運行。秋には、東京など5カ所で女子学生に先輩社員が語る「女子会」を予定する。担当の山崎洋一さんは「福井のUターン就職率は3割弱しかない。福井は出生率が全国トップクラスで共働き率も高い。暮らしやすさをしっかりアピールしたい」と話す。

 学生の「懐」を支える自治体も多い。山形県は、県外の学生らが県内企業と面接などをする際、交通費として1万円を2回まで補助する。新潟県も、交通費と宿泊費を合わせて1万円を3回まで出す。秋田県は今年度から、県内に就職した場合、奨学金の返済で最大60万円を補助する制度を始めた。

 富山県は、保護者に目を向ける…

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