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 山梨県山梨市の職員採用を巡る贈収賄事件で、受験者の父親で中学校長の萩原英男容疑者(57)=贈賄容疑で逮捕=が、息子が2次試験を通過できなかったのをきっかけに、同市元収入役=同=を通じて望月清賢前市長(70)=収賄容疑で逮捕=に現金の供与を計画した疑いがあることが、捜査関係者などへの取材でわかった。

 仲介者とみられるのは元収入役の滝沢博道容疑者(73)。市関係者によると、滝沢容疑者は望月前市長の有力支援者で、萩原容疑者とは県バレーボール協会でともに役員を務めていた。

 捜査関係者や市によると、萩原容疑者の息子は昨年9月、職員採用の1次試験(筆記試験など)を通過した。試験結果の改ざんなどは確認されていない。しかし、同11月にあった2次試験(面接など)は通過できず、補欠と通知された。合格者の受験番号は同月中に市のホームページに公表された。

 警視庁は、望月前市長が2人から現金80万円を受け取ったのは今年2月上旬とみており、萩原容疑者の息子は3月に補欠から合格した。滝沢容疑者の親族は朝日新聞の取材に、滝沢容疑者が2~3月ごろ、萩原容疑者の息子の採用について「前市長と話した」と説明していたことを明かした。

 こうした経緯から警視庁は、2次試験の結果を踏まえて萩原容疑者が、旧知で前市長とつながりが深い滝沢容疑者とともに具体的な働きかけを画策したとみている。