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 スペイン北東部カタルーニャ州で起きた連続テロ事件で、死亡したイスラム教の指導者(イマーム)が一連の事件の「主犯格」だったと、拘束された犯行グループのメンバーが証言していることがわかった。

 15人の犠牲者を出した一連のテロ事件で、犯行グループ12人のうち8人の死亡が21日までに確認された。残りの4容疑者は逮捕され、首都マドリードで捜査を指揮する予審判事らによる聴取が22日始まった。

 ロイター通信は22日、聴取された容疑者の一人が、イマームのアブデルバキ・エスサティ容疑者が犯行グループの「扇動者」だったと証言したと伝えた。エスサティ容疑者はグループのメンバーに「コーランによれば、殉教は善き行いだ」などと、テロを促すような発言をしていたという。

 スペインメディアは、エスサティ容疑者が欧州各国やモロッコで過激派組織「イスラム国」(IS)との接触を重ねていたとの見方を報じており、犯行グループの過激化に大きな役割を果たしたとしている。

 また、逮捕されたメンバーは聴取に対し、犯行グループが爆弾を製造し、バルセロナの教会などを爆破するといった、より大がかりなテロを企てていたとも供述したという。世界遺産のサグラダ・ファミリア教会が標的だったとの地元報道もある。

 AP通信は、エスサティ容疑者がバルセロナの重要建造物を狙って、爆弾を使った自爆テロを自ら仕掛ける計画だったと伝えた。ただ、実際には、エスサティ容疑者はバルセロナの事件前日の16日に、州南部アルカナルにある爆弾製造拠点で起きた爆発で死亡した。(バルセロナ=榊原謙)