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 中国南部の貴州省政府が省内の公務員に対し、接待を含め勤務中の飲酒を原則禁止する「禁酒令」を発表した。9月1日から施行されている。貴州省は、中国の「国酒」ともいわれる蒸留酒「マオタイ酒」の産地として有名だが、ネット上では逆に「公務中に酒を飲んでいたのか」などと皮肉られている。中国メディアが伝えた。

 報道によると、禁酒令の対象は、省や市などの行政機関のほか、検察をはじめとする司法機関や国有企業など。違反すれば、各機関のトップの監督責任を厳しく追及するとしている。一方、投資促進のため企業関係者を接待する場合などは例外とするとしており、禁酒令の効果は未知数だ。

 省政府が禁酒令を発表した後、株式市場ではマオタイ酒の消費量が減るとの思惑が広がり、大手メーカー「貴州茅台(マオタイ)酒」の株価が一時2%超下落した。

 中国では、「反腐敗」を掲げる習近平(シーチンピン)国家主席の方針を受け、公務員の接待が激減。東北地方の黒竜江省など一部の省で公務員への禁酒令が導入されている。だが、ネット上では「周囲の目を盗んで酒を飲む悪徳官僚はなくならない」などの反応が広がっている。(香港=益満雄一郎)