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 岐阜県瑞浪市の中央道脇で起きた土砂崩れで、県警が24日、廃棄物処理法違反容疑で現場近くの陶磁器原料メーカーへ家宅捜索に入った。産業廃棄物が混じった土砂は近くの住宅街にも流れ込み、住民はこの日も強い日差しの下で撤去に追われた。

 崩れた土砂は近くの川をせきとめ、その影響で瑞浪市釜戸町の住宅街に産廃汚泥が混じった泥水が流れ込んだ。

 住民らは道路や側溝に残る泥をかき出したり、洗い流したりしていた。ホースで水をかけながらブラシで道路をこすっていた女性(79)は「いくらこすっても取り切れない。終わりが見えないので大変」と汗をぬぐった。

 家宅捜索を受けた「丸釜釜戸陶料」の産廃には、同社が珪石(けいせき)から製造した微小な「シリカパウダー」も含まれていた。長期間、大量に吸い込むと、がんやじん肺のリスクが高まるとされる。加藤すみ江さん(90)は「発がん性があると聞いて怖いと思った。ここに住んで60年になるが、こんなことは初めて。被害が出ないように対応してほしい」。80代男性は「何がどう危険なのかもよく分からないので、どうしてこうなったのか早いうちに説明してほしい」と話した。

 市も高圧洗浄機を2台投入し、市職員らが道路上に残る泥を洗い流した。地元の業者が側溝のブロックを一つ一つ外し、ホースを使って泥を吸引。ブロックにこびりついた泥をへらを使って丁寧に落としていた。(山野拓郎)