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 新種のサンショウウオが愛知県東部に生息していることが、松井正文・京都大名誉教授(動物系統分類学)らのチームの研究で分かった。「ミカワサンショウウオ」と名付けられた。25日、日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会の英文誌に論文を発表した。

 体長9センチほどの小型のサンショウウオで、湿地やその周辺の森林に生息。体色は黒褐色や茶褐色で、青色や青白色の小さな斑点を持つ個体もいる。1990年代に発見され、愛知県のレッドリストで「絶滅危惧ⅠA類」に指定されたが、分類学上の位置づけは詳しく調べられていなかった。

 研究チームはDNAの解析に加えて、国内のほかのサンショウウオとの形態の違いを調査。新種と判明した。日本海側に生息するサンショウウオ類と近縁で、山岳地帯が形成されたことで祖先の生息域が分断され、独自に進化したと考えられるという。

 松井さんは「きわめて狭い範囲に分布しており、環境の変化や乱獲で絶滅する恐れがある。愛知県の指定希少動植物種として捕獲禁止などの処置をとってもらいたい」としている。(西川迅)