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 「万世一系」という言葉がある。天皇家の血筋が連綿と続いてきたことを示す文脈で使われる事が多い。

 実際、「日本書紀」などを読む限り、神武天皇や続く「欠史八代」などを除けば、古代から天皇家が、血縁に基づき王位や皇位を世襲で継承してきたことは疑いがないように見える。

 だが、国立歴史民俗博物館の仁藤敦史教授(日本古代史)は「6世紀以前の王位はむしろ、実力・能力主義で決められていたのでは」と考えている。

 それを示唆するのが「倭(わ)の五王」だ。中国の歴史書に出てくる、5世紀の日本列島を治めたとされる讃、珍、済、興、武の5人の王のことで、自ら甲冑(かっちゅう)を身につけ、山河を駆け巡って東西を平らげた――などと中国の皇帝あての文書に記したことで知られる。それぞれをどの天皇にあてるか意見が分かれるが、済は19代の允恭(いんぎょう)天皇、興は20代の安康天皇、武は21代の雄略天皇とする説が有力だ。

 「天皇は元々、自然神などを祭る祭祀(さいし)を司(つかさど)ることで特別な存在となっていくが、5世紀になると、軍事や外交などの実務に秀でていなければ務まらなくなる。そんな状況下では、親から子への世襲より、広い意味での血縁・婚姻関係の中で優れた能力を持った人物が王位に就いていた可能性が高い」と仁藤さん。

 仁藤さんによると、聖徳太子の…

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