【動画】TICAD閣僚会合波乱の幕開け。「西サハラ」の出席巡り、怒声=石原孝撮影
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 日本政府が主導した第6回アフリカ開発会議(TICAD6)で決めたアフリカ支援策の進み具合を確認する閣僚会合が24日、モザンビークの首都マプトで始まった。日本などが国家として認めていない西サハラが出席を要求して他国の代表団ともみあいになる混乱があり、24日に予定されていた全体会合は取りやめになった。

 開会式は同日午後4時半に予定されていたが、会場の入り口前で、モロッコ代表団が西サハラから来た関係者の入場を防ごうと立ちはだかった。モロッコは西サハラの領有権を主張し、実効支配している。西サハラの関係者は「私たちはアフリカ連合に加盟している。会場に入れないのはおかしい」と憤った。その後、両者はつかみ合いの争いに発展。他国の代表団も入り交じっての混乱になり、開催国のモザンビークの外相らが仲裁した。

 西サハラは1976年に「サハラ・アラブ民主共和国」として独立を宣言。だが、日本を含め多くの国は国家として認めておらず、共同議長国の日本政府は会合の招待状を送っていないという。

 結局、開会式は2時間半遅れて午後7時過ぎに始まったが、24日に予定されていた全体会合や日本とカメルーンの会談が取りやめになる影響が出た。

 開会式の演説で質の高いインフラ投資に取り組むと訴えた共同議長の河野太郎外相は「西サハラに関してはアフリカ側に調整をお願いしていた。(全体会合が)短くなったのは残念」と話した。閣僚会合は25日に閉幕する。(マプト=石原孝)