【パノラマ写真】凍土が溶けて倒れた「酔っ払いの木」=葛谷晋吾撮影
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 米アラスカ州のフェアバンクスにあるアラスカ大学構内を歩くと、マツの仲間であるトウヒが立ち並ぶ森がある。よく見ると、少しゆがみながら伸びたり、樹木が大きく傾いて互いに寄りかかり合ったりしている。その姿から地元では「酔っぱらいの森」と呼ばれている。

 同大国際北極圏研究センターの岩花剛助教によると、この現象は気温上昇で地中の永久凍土が部分的に解けることで起きる。たとえば、凍土が融解して地盤が緩み、傾いた木がバランスをとろうとして、成長する方向を変えてゆがむ。大きく解けたところでは、周囲の木が自身を支えきれずに倒れ、お互い寄りかかった状態になったらしい。

 地面を見ると、ところどころ大きな溝のような構造や、逆に盛り上がったように見える地形があり、凍土の解け方の違いがわかる。地球温暖化で凍土の融解が進めば、酔っ払いの森も広がるとみられる。(フェアバンクス=小坪遊)

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