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 1923(大正12)年9月1日の関東大震災で起きた朝鮮人虐殺。この事件をテーマに、フォーク歌手の中川五郎さん(68)が歌を作った。民族差別的なヘイトスピーチのデモが相次ぐ現代に警鐘を鳴らす約18分の長い歌だ。

 曲名は「トーキング烏山神社の椎(しい)ノ木ブルース」。かつて住んでいた東京都世田谷区の千歳烏山駅近くで、虐殺に絡んで植えられたというシイの木の伝承を題材にした。

 中川さんは60年代後半からベトナム反戦や反差別をテーマにした米国のフォークソングに影響を受けて歌い始め、69年には第1回の「中津川フォークジャンボリー」にも参加。高田渡や岡林信康らとともに、フォークを代表する歌手の1人だ。

 94年前の震災直後、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などとするデマが流れ、関東各地で朝鮮人や中国人が暴行を受けて殺害された。世田谷区南烏山2丁目の烏山神社にあるシイの木は「殺された朝鮮の人13人の霊をとむらって地元の人びとが植えた」と、区制50年誌に記されている。

 一方、加害者として起訴された12人が「晴れて郷土にもどり(中略)記念として植樹した」との古老の証言記録も残る。この証言を紹介したノンフィクション「九月、東京の路上で」(加藤直樹著、ころから刊)が2014年に出版された。読んだ中川さんは、「異質なものを排除し、加害者をかばって木まで植えてしまった」と衝撃を受けた。

 歌の中では「僕は初めて思った…

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