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 世界中を網の目のような回線でつなぐインターネットは、各地で情報をやりとりするネット事業者のサーバーまでの「道案内」を担う経路情報によって支えられている。情報は各事業者が持ち合い、経路に変更があると伝え合う仕組みで、ネットの根幹にあたる。

 今回の障害では、主にOCNに関する間違った経路情報が出回り、OCNの利用者の多くに通信が届かなくなった。影響は大きく、ネット社会の思わぬ脆(もろ)さが表面化した。

 今回の情報の配信元とされるのは、米IT大手グーグルが管理する通信制御装置だ、と複数の通信事業者の幹部は指摘する。この装置が、グーグルのサーバーに関する正規の経路情報とともに、大量の誤った情報を伝えてきたという。その量は全体で65万通り以上ある経路情報の約1割にのぼり、通信事業者幹部は「(誤った配信で)これだけの規模は経験がない」という。

 実は、これまでも間違った情報の配信は事業者の操作ミスでたびたび起きており、そのつど修正されている。同幹部は「今回もミスの可能性が高い」と指摘する。(編集委員・須藤龍也)