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 岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で入所者5人が相次いで死傷した問題で、施設を運営する医療法人が27日、一般入所者やデイサービス利用者の家族向けに説明会を開いた。一方、法人の折茂(おりしげ)謙一理事長は会見で、外傷のあった女性4人の死傷について「現時点では事故」と述べ、従来の見解を変えた。

 県警が特別捜査本部を設置した23日の会見では、折茂理事長は女性4人について「事故性が低くなって事件性が強くなってきた」などと説明していた。

 だが27日の説明会後の会見では、動画の分析や家族の話などから女性2人の死亡は事故と推論でき、けがの女性2人の骨折は本人がベッドの柵や食事用テーブルで胸を押しつければ起こりうると判断した、と説明した。

 見解を変えた理由について「パニックになり、冷静ではない判断だった」「いつまでも『わかりません』では、(利用者らの)不信感が募る」と述べた。他方、「警察から『事故ではない』と言われれば信じるしかない」とも話し、捜査の結果を待つ意向を示した。

 5人のうち、夕食中にのどを詰まらせたのちに亡くなった男性(80)については従来通り、「病死」によるものと説明した。