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「ウツボカズラの夢」に主演

 伏し目がちに、ちょっと困ったような表情を見せた。

 「いじめたくなる顔だねってよく言われるので」

 確かに、「女王の教室」や「14才の母」など、明るく元気な女の子が過酷な状況に置かれるドラマで、鮮烈な印象を残してきた。

 放送中の「ウツボカズラの夢」(フジ系、土曜夜11時40分。来週は休み)では、母亡き後、父が愛人を引き入れて実家に居場所を失い、さまよう18歳を演じる。またしても困難続きの展開だが、本人は「挑戦」だという。「今までは正義を貫いて理解してもらう役が多かった。今回は、みんなを陥れて、はい上がっていく。まったく違うと思う」

 小学校に上がる前から芸能界で仕事を始め、確かな演技力で地位を築いた。ただ、本人はどこか自信がなさそう。「目だけで演じ分ける」と共演者がたたえても、「要望に応えられているのか疑問に思うことの方が多い」。でも、演じること自体は「すごく楽しい」と話す。「自分とまったく違う人生が歩めるので」

 実生活では、常に幸せを感じているそうだ。「家族も仲良しで、仕事もたくさん頂いて、すごく恵まれてます」。友達とおしゃべりをするのがストレス発散だと聞くと、まるで普通の24歳。だが、「普通」でないことは、誰もが知っている。

 今後、演じてみたいのは、「これまでと同じように年相応な役」。今なら、スーツを着込んだ新入社員。「親目線で応援してくれている人もたくさんいると思う。成長している姿を見せていきたい」。俳優としての彼女の歩み自体が、ドラマになっている。(文・滝沢文那 写真・篠田英美)