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■小さないのち みんなで守る

 小さな靴の箱に入れられて消防署の前に置き去りにされた赤ちゃんがいた。米カリフォルニア州の「赤ちゃん安全保護法」のもとで保護され、ゲイのカップルの長男として育てられている。同性カップルでも独身でも、「親」になることができる。

 靴の箱に入れられた赤ちゃんはへその緒がついたままだった。血だらけで、体重は2300グラムもなかった――。

 2009年、米国ロサンゼルス郡の消防署の前に置かれた男の赤ちゃんは、「赤ちゃん安全保護法」によって保護され、ゲイのカップルに引き取られた。2人の名前をとってマービン・ダニエルと名付けられた男の子は、この9月、小学2年生になった。

 「このインタビューをビデオ撮影していい?」

 ロサンゼルス市内の自宅で取材を始めようとすると、マービン・ダニエル君(7)の両親、ダニエル・アルバレスさん(37)とマービン・スアレスさん(42)が尋ねてきた。

 なんで?

 「マービン・ダニエルは僕たちにとって、とても特別な子どもなんだとわかってもらうために、できる限りの記録を残している。残念ながら生まれる前の記録は何もないからね。細かいことでも、彼の人生に何が起こっているのか記録をため、18歳になったらプレゼントするんだ。こんなに大切にされてきたんだということを知ってもらいたいと思って」。口をそろえて説明してくれた。

 2人が同居を始めたのは06年。3年ほどして養子や里子を迎えるための研修を12週間にわたって受けた。子どもを引き受けることができる家庭であると認定され、子どもを待っている状態だった。

 カリフォルニア州では同性カップルでも独身でも年齢が高くても、研修を受け、家の作りや収入などの調査を受けた上で、里親や養親になることができる。

 09年10月9日金曜、午後1時ごろ。休暇をとって旅行をしていた2人に、養子縁組の担当者から、男の赤ちゃんが保護されたと連絡が入った。すぐに引き取るとの意思を伝えた。

 「親になれるんだとうれしかっ…

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