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 北朝鮮は29日午前5時57分ごろ、平壌近郊の順安(スナン)地区から弾道ミサイル1発を発射した。韓国軍合同参謀本部が発表した。日本政府は、北朝鮮からのミサイルが北海道・襟裳岬東方の太平洋上に落下したと発表。全国瞬時警報システム(Jアラート)は、北海道、東北、北関東など12道県の住民に避難を呼びかけた。

 韓国軍合同参謀本部によれば、最大高度は約550キロ、飛行距離は約2700キロという。機体は中距離以上の弾道ミサイルとみられる。専門家の間では、中距離弾道ミサイル「ムスダン」や新型の弾道ミサイル「北極星2」(米韓の呼称はKN15)ではないかとの声が出ている。軍事関係筋によれば、北朝鮮は事前に航行禁止区域の設定などを行っていなかったという。

 金正恩(キムジョンウン)政権で、ミサイルが日本上空を通過したのは、2016年2月の「衛星の運搬用」と称する長距離弾道ミサイル「光明星(グァンミョンソン)」以来。国際社会が北朝鮮の核ミサイル開発に強く反発するなかでの発射で、朝鮮半島情勢が極めて緊張することは避けられない。

 北朝鮮は7月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)2発を相次いで発射。国際社会が国連制裁決議などを通じて厳しく反発するなか、8月8日には、グアム島周辺へのミサイル発射に言及していた。

 韓国政府は29日午前7時、国家安全保障会議(NSC)を招集した。米国政府と緊密に連携し、ミサイルについて分析するとしている。韓国軍は北朝鮮の追加挑発について警戒態勢を強化した。(ソウル=牧野愛博)

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