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 元宇宙飛行士の毛利衛さんを乗せたスペースシャトルが打ち上げられた9月12日の「宇宙の日」を記念した作文絵画コンテスト(文部科学省、国立天文台など主催)の最終審査会が28日と30日に東京都内で開かれた。昨年度より657点多い計1万4099点の応募があり、主催者賞など計18点と、その中から朝日新聞デジタル賞計4点が選ばれた。審査結果は9月中旬に発表予定。

 応募は7月31日に締め切られ、小学生と中学生を合わせて、絵画は昨年より518点多い1万2387点、作文は昨年より139点多い1712点が集まった。応募の窓口となった全国の科学館が選んだ最優秀賞の絵画と作文から主催者賞などを選んだ。最終審査会では、テーマの「月へ」に沿っているか、また想像力や表現力が豊かどうかなどを基準に選考を進めた。

 28日に開かれた作文の最終審査会で審査委員長を務めたNPO法人「子ども・宇宙・未来の会」(KU―MA)理事の菊地涼子さんは「月は地球に近く人間の生活に入り込んでいることを作品から教えてもらった。百人一首や能など文化的な視点の作品が優れていたが、近すぎるため月をテーマに想像力を広げるという点では物足りない部分もあった」と振り返った。

 30日にあった絵画の最終審査会で審査委員長を務めた漫画家の里中満智子さんは「黒を効果的に使って明暗をはっきりさせている作品が目立った。夢であっても絵にすることでイメージが具体的になり実現させようとする気持ちも強くなる」と、描くことの大切さを強調した。(山本晋)