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 岐阜県多治見市の中央道上り線で8月30日、停車中の道路舗装の工事車両に大型トラックが突っ込むなどして1人が死亡、8人が重軽傷を負った多重事故で、運転手が事故直前に携帯電話で通話をしながら運転していたことが捜査関係者への取材でわかった。トラック内のドライブレコーダーに映っており、衝突直前に正面から目をそらす様子もあったといい、県警は事故との関連を調べる。

 捜査関係者によると、トラック運転手村田義明さん(47)=大阪府高槻市=は同府内から岐阜県恵那市に向かう途中で、同県の瑞浪インターチェンジ(IC)で降りる予定だった。

 ドライブレコーダーの映像には、片手でハンドルを操作しながら通話をする村田さんが映っていた。途中で携帯電話を耳から離し、正面から目をそらして画面の辺りを見る様子が映り、直後に事故が発生したという。村田さんは事故後、「降りるICを間違えた」などと話しているといい、県警は回復を待って事情を聴く方針。

 現場は中央道上り本線と多治見IC出口に向かう車線との分岐点付近で、当時は工事のため、分岐点の前後の走行車線が通行規制されていた。そこに止まっていた工事車両がトラックに追突され、はずみで作業員をはねたとみられる。工事車両にぶつかる手前にトラックのブレーキ痕がなかったため、県警は減速せずに追突した可能性もあるとみて、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)などの容疑で捜査を進める。