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 94年前に関東大震災が起きた1日、東京都墨田区で犠牲者を悼む複数の行事があり、このうち虐殺された朝鮮人らの追悼式に、小池百合子都知事は追悼文を送らなかった。昨年と対応を変えたことについて、小池氏は「別の行事で全ての方を追悼した」との説明を繰り返し、虐殺があったかどうかも明言しなかった。

 1日午後の定例記者会見で、小池氏は虐殺の犠牲者への追悼文をやめた理由を改めて問われた。午前中にあった都慰霊協会主催の慰霊法要に追悼文を寄せたことを挙げ、「犠牲になられた全ての方々に哀悼の意を表した」と説明。虐殺の犠牲者に対する特別な追悼をやめるという従来の説明を繰り返した。

 この法要には、例年と同じく副知事が出席し、「犠牲となられた方々のご無念に思いを致すとき、痛惜の念ここに極まる」などとする小池氏の追悼文を代読した。追悼文には、朝鮮人らの虐殺を具体的に取り上げた部分はなかった。

 小池氏は会見で、虐殺の有無について認識を問われると、「色々な歴史書の中で述べられているところだ。様々な見方があると捉えている」と回答。「歴史家がひもとくものだ」とも述べた。虐殺については、2009年までに政府の中央防災会議がまとめた報告書でも説明されている。

 法要があった都慰霊堂が立つ都立横網町公園では1日午前、市民団体の日朝協会などが朝鮮人犠牲者追悼式を催し、主催者発表で約500人が出席した。この式にも例年、石原慎太郎氏ら都知事が追悼文を寄せてきたが、今年は小池氏が中止し、地元の山本亨・墨田区長も同じ対応をした。

 同協会都連合会の宮川泰彦会長は「過去の事実に目をつぶるような姿勢で、非常に残念」と話した。在日コリアンで、叔父が震災直後に行方不明になったという金道任(キムドイム)さん(80)は「朝鮮人というだけで指さされるようで、身が縮む思い」。最近も北朝鮮のミサイル発射が近所の人との話題になり「北朝鮮は怖い」と言われたという。

 大震災で祖母を亡くし、慰霊堂…

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