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 学校法人森友学園(大阪市)の前理事長の籠池泰典氏(64)が理事長を務める学校法人籠池学園(同)が、運営していた幼稚園で補助金を不正に得ていたとして、大阪府は1日、2011~13年度に交付した補助金計約1303万円の返還を籠池学園に命じた。また、籠池氏を詐欺容疑で大阪地検に刑事告訴する方針も明らかにした。

 不正があったのは大阪市住之江区の開成幼稚園。14年度から休園している。

 府教育庁によると、3年間の対象の障害のある園児20人の保護者にアンケートしたところ、回答した7人のうち6人(延べ8人)は「特別な支援を受けていない」と指摘。このうち1人は「診断書を園に出していない」と答えたという。

 この結果、府は対象の園児数に応じて交付した補助金について、13年度までの3年間で延べ8人分の約627万円を不正受給と判断。この補助金について刑事告訴するという。

 また、同じ期間に、専任の教員に応じて交付した補助金をめぐり、副園長だった籠池氏の妻の諄子(じゅんこ)氏(60)が、関連する保育園の園長を務めていたことも判明。約676万円を不正と判断した。

 籠池夫妻をめぐっては、大阪地検特捜部は、国の補助金を詐取したとして詐欺罪で起訴。さらに、森友学園の幼稚園で府の補助金計約9千万円を詐取したなどとして、詐欺容疑で再逮捕している。府は今回の返還命令で森友学園と関連法人への調査を終える。不正は多額で、橋本正司私学監は「今回を教訓に、検査のあり方を変える必要がある」と話した。(坂本純也)