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 江戸時代の悲運の君主・里見忠義と殉死した家臣の八賢士をしのぶ「倉吉里見時代行列」が3日、倉吉市中心部であった。滝沢馬琴の長編小説「南総里見八犬伝」のモチーフになったといわれる里見主従や伏姫に扮した行列が、甲冑(かっちゅう)姿などで赤瓦と白壁土蔵の町並みを練り歩いた。

 安房国(千葉県南部)の館山城主だった忠義は、徳川幕府内の勢力争いに巻き込まれて慶長19(1614)年に倉吉に転封、事実上の配流の身に。里見家再興の夢を果たせず、29歳の若さで亡くなった。

 時代行列の前には、里見家の墓所がある曹洞宗の古刹(こさつ)・大岳院で法要が営まれ、里見氏の子孫らが焼香した。里見氏ゆかりの千葉県で活動する「南総里見鉄砲隊」が火縄銃の演武を披露。鉄砲隊長の田中夏積(なつみ)さん(78)=千葉県館山市=は「館山でも毎年10月に南総里見まつりがある。館山と倉吉は歴史的に縁が深く、お手伝いして盛り上げたい」と話した。

 忠義の最期の地となった倉吉市関金町では「倉吉せきがね里見まつり」もあり、子供歌舞伎などが披露された。(斉藤智子)