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(1日、野球U18ワールドカップ 日本10―1メキシコ)

 大事な初戦を任されたのは勝利に飢えていた大阪桐蔭のエース徳山だった。

 一回、味方は一、三塁の好機をつくったが無得点。その後、マウンドに上がると二つの投ゴロと中飛でリズムよく抑え、チームを勇気づけた。直後の二回、同じ高校の後輩、藤原が先制3点二塁打で応えた。

 山場は四回。「マウンドが硬くて踏み出す足が安定しなかった」と球が抜け始めた。先頭に四球を与え、二塁打と死球で2死満塁。9番打者に押し出し死球を与えた。小枝監督がベンチを飛び出したが、徳山は「(投球に)納得がいかない」と続投を志願。後続を二ゴロに抑えた。「気持ちを切り替えてビシッとできるところが選抜の優勝投手」と監督はたたえた。

 終わってみれば7回を投げて1失点。能力が高い選手が集まる大阪桐蔭でエースをつかんだ精神力と技術の高さを見せた。「球が浮いていたので、ワンバウンドするぐらいの気持ちで投げた」「重心を気持ち、後ろに残して、球を離す手の位置を前に出す」など、様々な工夫を凝らしてボールをコントロールした。

 徳山の最後の夏の甲子園は、3回戦で登板せずに終わった。だから、この大会には勝利に貢献する味をもう一度、かみしめにやってきた。「緊張はしなかった。チームに勢いをつけられたかな」とうれしそうに振り返った。(坂名信行)

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