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 群馬県大泉町で職務質問を受けた男が警察官にかみつき、逃走した事件で、逃走の約36時間後に公務執行妨害の疑いで逮捕されたベトナム人の男(31)が、逃げた理由を「無免許運転やオーバーステイ(不法残留)で逮捕されると思った」と供述していることが、県警への取材で分かった。男は逮捕時、現金約12万円や着替えを持っており、県警は逃走を手助けした知人がいないか調べている。

 発表では、男は、住所不定、無職グエン・バン・ハイ容疑者。8月31日に職務質問を受けた現場から逃走し、全国指名手配されていた。「かんだことは覚えていない」と容疑を一部否認しているという。

 県警によると、1日夜、ハイ容疑者の知人女性から「連絡が付いた」と捜査員に情報提供があった。容疑者が出頭の意思を示し、女性と捜査員で説得。逃走現場から5キロほど離れた埼玉県熊谷市のコンビニ駐車場に容疑者が現れたという。

 ハイ容疑者は逃走時、上半身裸で裸足だったが、ワイシャツやスニーカーを身につけていた。リュックに現金の他、洗面具や下着、Tシャツもあったという。

 捜査関係者によると、ハイ容疑者は来日後、不法残留で摘発された。収容施設に入ったが、難民認定を申請し、一時、収容を止められていたという。

 県警は今回の事件について「反省すべき点がある。住民に不安を与えたことを踏まえ、遺憾」とコメントした。