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 埼玉、群馬両県で販売する総菜を食べた人が腸管出血性大腸菌O(オー)157に相次いで感染し発症した問題で、両県や関西を含めて計11都県の感染者から、同じ遺伝子型の菌が検出されていたことが2日、厚生労働省への取材でわかった。共通の食品からの感染や感染者からの二次感染で拡大している可能性があるとみて、厚労省は都道府県などに情報収集を呼びかけている。

 東京、千葉、神奈川、栃木、新潟、三重、長野、滋賀、香川の各都県でこの夏、同じ遺伝子型の菌が確認されたという。

 この遺伝子型の菌は、「VT2」と呼ばれる毒素を出すタイプの一種。このタイプが検出された感染者は8月20日までの1週間で144人に上り、直近5年間で最も流行したピーク時の週当たりの報告数を上回った。このタイプのうち、遺伝子型まで一致した菌が11都県で検出された。

 厚労省は1日、このタイプの菌の感染者が判明した際には、どこで何を食べたかや家族の健康状態などを調べ、国立感染症研究所に報告するよう都道府県などに通知した。夏休みが終わり学校給食が再開されるため、調理業者への注意喚起も求めている。

 O157に感染しても下痢や腹痛などの症状が出ない場合もある。自覚症状がなくても、手洗いの徹底などで予防をしてほしいと厚労省は注意している。(福地慶太郎)