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 ミャンマー政府は1日、同国治安部隊が掃討作戦を続ける西部ラカイン州で、イスラム教徒ロヒンギャの住居など2700軒以上が燃やされたと発表した。国連人権高等弁務官事務所によると、同国から隣国バングラデシュに逃れたロヒンギャ難民は2日現在、5万8600人に上るという。

 掃討作戦は先月25日未明、ロヒンギャとみられる武装集団が同州マウンドーの警察施設などを襲撃したことを受けて始まった。ミャンマー政府は燃やされた家については「マウンドー付近の35村のイスラム教徒やヒンドゥー教徒の家」とし、ミャンマー国軍は「掃討作戦に紛れてテロリストが家に火をつけている」と説明している。

 これに対し、AP通信などは「治安部隊が(私たちの)家を焼いた」とするロヒンギャの話を報じている。また国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は、衛星画像の分析から、ロヒンギャの村の一つで、ほぼ全域の約700軒が燃やされたと発表。隣接する仏教徒ラカインの村では被害を確認できないため、家を焼かれたのはほとんどロヒンギャの村だとみている。(ヤンゴン=染田屋竜太)