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 中国やロシア、インドなどでつくるBRICS首脳会議が3日から中国福建省アモイ市で始まる。国境問題を抱える中印や北朝鮮の核・ミサイルを巡る中ロの対応など、思惑が交錯する会議になりそうだ。

 BRICSは中ロ印にブラジル、南アフリカを加えた5カ国で構成する。新興国の発言力を高めるねらいで2009年以降、毎年首脳会議を開催してきた。

 15年には、インフラ融資の整備のための「BRICS開発銀行」を設立。今年8月には同銀行のアフリカ地域センターが開業するなど、ねらいを定めた融資を展開する。今回の首脳会議では、今後10年の参加国の関係強化などをうたう「アモイ首脳宣言」が採択される見通しだ。

 ただ、足並みは乱れつつある。とりわけ2カ月半、国境付近で部隊同士がにらみ合っていた中印の関係は深刻で、モディ首相の訪中も先月29日にようやく発表された。「一時休戦」(中国政府関係者)との見方が強い。

 北朝鮮の問題では、制裁強化を呼びかける日米などに対する中ロの反応に注目が集まる。両国は慎重姿勢を崩しておらず、ロシアのプーチン大統領は1日、人民日報への寄稿で「圧力のみで核・ミサイル開発を制止しようとするのは間違いだ」と先手を打った。

 かつて副市長を務めたアモイに各国指導者を招く中国の習近平(シーチンピン)国家主席にとっては、共産党大会直前の重要な外交行事となる。中国中央テレビが習指導部1期目の外交をまとめた番組を連日放送するなど、強い指導力による成果の強調をうたう。現地は約20万人の警察官が動員され、厳戒態勢が敷かれている。(アモイ=冨名腰隆)

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