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 トランプ米大統領が、米韓自由貿易協定(FTA)の破棄を検討していると、複数の米メディアが報じた。破棄の可能性をちらつかせることで、再交渉に応じさせるための圧力を韓国側にかける狙いがあるとみられる。

 米ワシントン・ポスト紙は複数の関係者の話として、トランプ氏が政権幹部に米韓FTAの破棄の準備を指示し、早ければ今週にも正式な破棄手続きが始まる可能性があると報じた。

 ただ、コーン国家経済会議議長やマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)、マティス国防長官らが破棄に反対しているという。米国最大のロビー団体である米商工会議所など産業界や議会にも、米韓FTAの破棄に反対する意見が多い。

 2012年に発効した米韓FTAについて、トランプ氏は以前から「ひどい取引だ」として再交渉を求めていたが、韓国側は再交渉に応じない姿勢を示している。ソウルで8月に開いた米韓両政府の貿易担当者による協議でも、主張は平行線をたどっていた。

 北朝鮮の核実験で緊張が高まる中、トランプ政権が重要な同盟国である韓国とのFTA破棄に踏み切れば、北朝鮮問題への米韓の協力にも影響を与えかねない。(ワシントン=五十嵐大介

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