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 九州北部豪雨から2カ月。被災地では流木がまだ1割ほどしか撤去されておらず、大量に残されたままだ。専門家の調査で、森林のタイプにかかわらず、深く根を張った木までごっそり流されていることが明らかになってきた。記録的な豪雨がもたらした「過去最大級の流木災害」(国土交通省)が、生活再建の足かせになっている。

 被害が大きかった福岡県朝倉市。山間部にある寺内ダムでは5日も、流れ着いた流木を重機で取り除く作業が続けられていた。ダム管理所によると、2カ月前、湖面を埋めた流木の量は5年前の九州北部豪雨の約20倍の推定1万立方メートル。撤去したのはまだ3割ほどという。坂井勲所長は「流木が朽ちれば、水質にも影響が出るかもしれない」。近くの駐車場にある仮置き場で働く作業員は「流木を置くスペースはほぼいっぱい。まだどんどん運ばれてくると思うが、先がわからない」と話した。

 福岡県によると、県内で発生した流木は東京ドームの3分の1杯分ほどにあたる約36万立方メートルだが、8月末までに仮置き場に搬出されたのは4万立方メートル弱にとどまる。チップ化などの処理をすべて終えるのは2018年度末と見込む。大分県では約2千立方メートルが撤去され、1万立方メートル程度が山中に残ると推計する。

 国交省は8月下旬、九州北部豪雨を「過去最大級の流木災害だった」と発表した。1平方キロあたりの流木発生量が134渓流で1千立方メートルを超え、赤谷川の一部では20倍の約2万立方メートルに達した。1988年以降の主な土石流災害での水準(多くて1千立方メートル程度)を大きく上回り、2013年の伊豆大島や11年の紀伊半島の豪雨と並ぶ規模だった。

 朝倉市杷木(はき)志波を流れる北川では、下流部の橋に集積した大量の流木が川をせき止め、大規模な氾濫(はんらん)を招いた。土木学会調査団の東京理科大・二瓶泰雄教授(河川工学)のシミュレーションでは、流木によって氾濫面積が3・7倍に、水深が3メートル増加したとはじき出された。「傾斜が緩いほかの川でも同様のことが起きていたのでは」と話す。

 北川の西を流れる奈良ケ谷川で…

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