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 ポケットのない着物の時代、財布や印籠(いんろう)などを帯に提げるための根付(ねつけ)を集めた企画展「根付――江戸の洒落(しゃれ)とミニチュア芸術の世界」が、都留市上谷1丁目のミュージアム都留で開かれている。江戸時代の名品だけでなく、現代根付師3人が新しい感覚で創作した作品など合わせて350点を超える作品が展示されている。18日まで。

 伝説や故事に登場する人物と場面、動物、植物などが手のひらで包めるほどの大きさの中に表現され、江戸時代には町民層を中心に幅広く愛用された根付。服部浩平学芸員は「3~5センチほどの大きさの中に、根付師やそれを求めた人たちの世界観が込められていて、見ているだけで楽しい。その魅力を広く知ってほしい」と話す。

 江戸時代の出目右満、古満寛哉、明治時代の石川光明らの名品や、全国的にも著名だった市内の根付収集家の収蔵品などを展示。さらに現代根付師の中村和明、多々羅幽山、青木昭各氏の作品を紹介している。青木さんと共に会場を訪れた多々羅さんは、「根付は自由な題材で、粋な世界を生み出せる。会場でその魅力に出会い、さらに自分でも作る楽しみを知ってほしい」と話していた。

 開館は午前9時~午後5時。休館日は月曜、祝日の翌日。一般300円、高校大学生200円、小中学生100円。問い合わせはミュージアム都留(0554・45・8008)へ。(小渕明洋)