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 厚生労働省愛知労働局は4日、1カ月に80時間を超える違法な時間外労働を、4事業所のトラック運転手84人にさせたとして、運送会社「大宝運輸」(本社・名古屋市中区)に是正を指導し、社名を公表した。1月に公表基準を見直してからは、初となる。

 厚労省はこれまで、書類送検した場合に社名を公表していたが、長時間労働の抑制強化のため、2015年5月、複数の事業所で100時間を超える違法な残業が確認された場合などに行政指導段階で公表する制度を導入。今年1月には基準を「80時間超」などと強化した。

 大宝運輸は今春、基準を超える残業を指摘され、名古屋北労働基準監督署長の行政指導を受けたが、その後の立ち入り調査でも、違法な残業があったとして、4日、愛知労働局長が是正を指導した。残業は最長で197時間に及んだ。

 大宝運輸の小笠原忍社長らは4日夕、名古屋市内で記者会見して謝罪。「人手不足で運転手の確保が難しくなるなか、それに見合った形で仕事を減らせなかった。取引の調整など、対策を進めたい」と話した。(黄澈)