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 JR北海道は4日、札幌市手稲区の稲穂駅近くに新築した「社員研修センター」を報道陣に公開した。2011年の石勝線の特急脱線炎上事故の車両を展示した「安全研修館」を整えるなど、重大事故の再発防止に重点を置いた施設となっている。

 センターは旧施設(札幌市東区)の老朽化に伴い、事業費約86億7千万円をかけて建設され、今春から稼働している。5年間で、同社や関連会社の社員ら約9千人を対象に安全研修を行う予定だ。

 安全研修館には、石勝線の事故現場を再現したトンネルの模型のなかに、丸焼けになった事故車両を移設した。函館線貨物列車脱線事故(13年)の原因となったレールや枕木なども展示した。ビデオ映像なども充実させ、社員らが事故当時の状況を追体験できるように工夫している。

 JR北の鉄道事業本部の川戸俊美安全推進部長は「時間が経つにつれ、事故を知らない社員が増えていく。事故を風化させず、二度と同じような問題が起きないようにしたい」と話した。(鯨岡仁