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 「どうせ、俺は負け組だから」

 その男子(17)のいつもの口癖だ。

 母子家庭で育児放棄され、東京都小平市にある児童養護施設「二葉むさしが丘学園」に入所。唯一の居場所だったはずの高校でもうまくいかず、中退した。

 「彼は自分が『カースト制度の一番下』だと思っている。友だちもみんな同じところにいて、『上』に行けるなんて全く思っていない」。職員の鈴木章浩さん(49)はそう話す。

 この男子だけではない。困難な環境で育った子どもたちにとって、社会は身分制度のようなピラミッド構造だと鈴木さんは言う。

 教育は、格差の固定化を防ぐ役割を期待されてきた。日本国憲法でも「能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利」が保障されている。だが、鈴木さんは、入所する子どもの傾向が近年変わってきたと感じる。

 「自分の未来に希望がもてず、無気力。やりたいことや夢も持てない」。進学や進路の話をするだけで、顔を背ける。スタートラインに立てないまま、同世代との差は開いていく。

 似たピラミッド構造は、他国で…

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