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■てんでんこ:音楽の力20

 演歌歌手の鳥羽一郎(とばいちろう、65)が東日本大震災の被災地に入ったのは、2011年4月末だ。多くの歌手が続々入っていた。デビュー前、漁船員だった鳥羽は、東北の港町をよく知っている。すぐ誘われたが、迷った。こんな大変な時に歌なんて、しのびないなあ。

 熱い気持ちはある。「交通事故の遺児と違い、支援が少ない」。そう耳打ちされて始めた海難遺児支援のチャリティーコンサートは30年で87回を数えている。でも今回は……。

 1995年の阪神大震災の時は大阪市のホテルの21階に泊まっていた。突き上げる揺れにテレビが吹っ飛んだ。横浜で新築中だった自宅の完成は見られないと覚悟したものだ。

 心の底から恐怖を味わった人たちを前に歌ってどうなる。直前の11年2月、鳥羽も母を亡くしたばかり。ヒット曲「兄弟船」は波に揺られる漁師を歌うが、「津波を連想させる」と言われると、あっさり封印した。

 被災地にはNHK番組の収録で…

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