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 ミャンマー西部ラカイン州で治安部隊が掃討作戦を続け、少数派イスラム教徒ロヒンギャが大量に国外に脱出している問題で、イスラム教徒が多い国などから、ミャンマー政府への抗議の声が強まっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、隣国バングラデシュに逃げたロヒンギャは5日現在、12万人を超えた。

 イスラム教徒の人口が世界最大のインドネシアでは連日、「ロヒンギャを救え」などと叫ぶデモ隊がジャカルタのミャンマー大使館前に集まっている。地元紙によると、2日には警官隊ともみ合いになった。インドネシア外相は4日、ミャンマーを訪問。「暴力を使わない解決を求める」などとアウンサンスーチー国家顧問に伝えた。

 マレーシアでも、数千人のロヒンギャがクアラルンプールでデモをし、地元NGOは国連でロヒンギャ問題を取り上げるよう主張。政府も5日、現状に遺憾を示す声明を出した。イスラム教徒が多いトルコのエルドアン大統領は1日、ミャンマー政府の行為を「虐殺」と批判した。

 5日にバンコクで会見した国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは衛星写真を使ってロヒンギャの村が焼かれた様子を示し、「ロヒンギャを苦しめる行為は今すぐやめるべきだ。時間の猶予はない」などと主張した。(バンコク=染田屋竜太)

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