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 貧血を防ぐために、高齢者は、食事の際にどんなことに気を付ければいいのでしょうか。東京都健康長寿医療センター研究所協力研究員の熊谷修さんは、「高齢者こそ肉食を」と強調します。詳しく聞きました。

 Q 高齢者に肉というイメージはあまりわきません。

 A 高齢者になると食が細くなっていくことが多いですし、「粗食が一番」と勘違いしている人も少なくありません。貧血を防ぐには、血中のヘモグロビン濃度を良い状態に保つ必要があります。このために必要なのは、良質なたんぱく質と十分なエネルギーです。その分かりやすい手段が肉です。肉はたんぱく質と、体に吸収されやすいヘム鉄が共存し、エネルギーにすぐに変わってくれる飽和脂肪酸が豊富です。積極的にふだんの食事にとり入れてほしいと思います。

 Q 肉は脂身が多く、コレステロールが心配です。

 A 脂身がむしろ重要なのです。肉の脂身にエネルギーに転化されやすい飽和脂肪酸が含まれているので、むしろ脂身がいいのです。これに比べ、魚の脂身はエネルギーの転換効率が肉に比べてよくありません。適度に脂のついた肉を50~60代は80グラム、70歳以上でも70グラムは毎日とってほしいと思います。この量であれば、コレステロールは気にし過ぎる必要はありません。コレステロール値が少し高めのほうが長生きだという研究報告も注目されています。

 Q 鉄分はホウレンソウや小松菜などにも豊富です。

 A 緑黄色野菜も積極的にとってほしいのですが、肉の「ヘム鉄」と違って、含まれているのは「非ヘム鉄」。体への吸収効率がヘム鉄に比べて悪く、肉を食べることが重要です。肉食は鉄分だけでなく、血中のたんぱくのアルブミン値を高めることにもつながります。アルブミン値が高い人は健康で長生きであることも分かっています。貧血がある高齢者は、後々1人で外出できなくなるリスクが高まることが私たちの研究で分かりました。アルブミン値もヘモグロビン値も高齢者の老化指標とみることができます。この両方の値を良い状態に保つことができる食材が肉だといえます。

 Q メタボリックシンドローム…

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