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 攻める日本に対し、守りを固める対戦国。ワールドカップ(W杯)のアジア予選ではおなじみの構図が、5日(日本時間6日午前2時半)のサウジアラビア―日本戦では崩れるかもしれない。攻めてくるサウジの攻撃をどうしのぐか。W杯本番にむけて、格好のテストの場となる。

 「私たちにとって厳しい試合になるが、少し変な試合とも言える」と、オランダをW杯準優勝に導き、経験豊富なサウジのファンマルウェイク監督が4日の会見で、日本戦をこう表現した。サウジ―日本戦の7時間半前に、W杯出場権を争う豪州―タイ戦がキックオフする。W杯本大会の1次リーグ最終戦であれば同時刻のキックオフが基本だが、B組の最終戦はアジアが東西に広がるため、時間差での開催となった。

 ともに勝ち点16で並ぶ豪州とサウジ。サウジの方が得失点差で2点リードしている。豪州は最下位が決まっているタイに勝つ可能性は高く、さらに大量得点を奪い、サウジにプレッシャーを与えたいところだ。

 サウジは豪州戦の結果を見てから戦える点で有利とはいえ、勝ちは必須だ。そのため、序盤から攻撃的に来ることが予想され、「相手は(攻撃に)出てこないといけない」とDF吉田麻也(サウサンプトン)も見る。キックオフ時間の現地午後8時半でも30度以上の気温があり、防戦一方で日本にとっても厳しい時間帯も少なくなさそうだ。対戦相手にボールを保持されて守りに回る場面はW杯本番でも十分想定される。吉田は「こういうシリアスな試合を経験できることはなかなかない。大きな財産になる。そこでテストができるのは監督にとっても選手にとってもものすごくいいこと」とサウジ戦の意義を強調した。(ジッダ=河野正樹