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 世界遺産に登録されている比叡山延暦寺(大津市)で、国宝の根本中堂の大改修が61年ぶりに進んでいる。6日午前からは、根本中堂の全体を鉄骨造の素屋根(すやね)で覆う作業が始まった。

 延暦寺は天台宗の総本山で、根本中堂は最澄が788年に創建。大改修は1955年に完成した「昭和の修理」以来7回目で、総事業費は約50億円。国や自治体、延暦寺が負担する。完成予定は2025年度。

 改修では、落下物による損傷を避けるため、素屋根を根本中堂の横の台で組み立てては、11回スライドさせて継ぎ足していく工法が採用された。この日は、作業員十数人が一つ目の素屋根をジャッキで上げ、南側にゆっくり動かした。来年3月には根本中堂全体が覆われる予定。(岡本洋太郎)