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 東京電力福島第一原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村。3月末、避難指示の大部分が解除されたが、人々のかつての営みは戻っていない。「までい」(丁寧に、心を込めて)を合言葉にしていたこの村で今夏、特産だったサヤインゲンを一人の農家が7年ぶりに実らせた。

 朝もやが立ちこめる8月下旬の午前5時。村の空が白んできた。鈴なりに実った15センチほどのインゲンを末永瑞夫さん(64)が一つ一つ素手でもぎ取っていく。

 この村で約40年にわたってインゲンを育ててきた末永さんの、久しぶりの収穫だ。日が昇って徐々に蒸し暑くなり、額から汗が噴き出した。1時間余りの作業を1人で終え、「ものづくりが好きなんだべな」。200グラム入りの計47袋を8月中旬にオープンした村内の「道の駅」に届けた。

 人口約6千人の飯舘村は標高約450メートルに位置し、第一原発から30キロ以上離れている。原発とは無縁だったが、2011年3月の原発事故で、村を支えた農業、酪農、畜産は中断を余儀なくされた。

 末永さんの先祖も代々、村で農…

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