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 中国・唐の高僧、鑑真(688~763)が創建した奈良・唐招提寺の西山明彦(みょうげん)長老(66)が12日、中国江蘇省揚州市にある鑑真ゆかりの大明寺(だいめいじ)を訪れ、袈裟(けさ)を贈る。唐招提寺が6日発表した。天武天皇の孫、長屋王が唐の僧に贈った千枚の袈裟に縫い付けられた詩が、鑑真に来日を決意させた故事にちなんだ。

 「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」(地域や国が異なっても、風月の営みは同じ空の下でつながっている。この袈裟を僧に喜捨し、ともに来世での縁を結びましょう)。鑑真の伝記「唐大和上東征伝(とうだいわじょうとうせいでん)」には、この詩が縫い付けられた千枚の袈裟の話に鑑真が心を動かされ、来日を決めたことが記されている。

 寺によると、袈裟は阿倍仲麻呂らが派遣された717年の遣唐使に託されたとみられる。今年でちょうど1300年を迎えるのを記念し、寺が同じ詩を縫い付けた袈裟を贈ることにした。今回は20枚、来年6月までに200枚を贈る予定だ。

 西山長老は「鑑真和上の思いは、1300年を経て伝わっている。再び和上の国に袈裟をお贈りし、仏縁を結びたい」と話す。(宮崎亮)