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 子どもの食物アレルギーや介護食、ベジタリアン……。さまざまな理由から、「外食」が旅行やお出かけのハードルになっている人たちがいる。一部に切実なニーズがある食の要望に応えてくれる飲食店情報を共有しようという検索サイトができた。運営するNPOは「関係団体や飲食店側に情報提供を呼びかけ、サイトを充実させていきたい」と話している。

 サイトの名前は「レアめし」(http://www.raremeshi.com/別ウインドウで開きます)。希少な外食情報という意味を込めた。NPO法人「Check」(東京都)が5月にオープンした。

 Checkは、高齢者や障害者、子育て家族らの外出を後押しするため、多機能トイレの場所を検索できるウェブサイト「Check A Toilet」(http://www.checkatoilet.com/別ウインドウで開きます)を10年ほど前から運営してきた。企業や大学のボランティアと連携した「トイレチェック」活動を続け、登録情報は約7万件に増えた。「レアめし」は、外出支援の第2弾という位置づけになる。

 大きくは、食物アレルギー、ベジタリアン、離乳食、介護食、糖尿病や高血圧の人向けの健康配慮食、食材・郷土料理などのジャンルで情報を分類している。例えば食材なら、オーガニック食材や小麦アレルギーがある人向けの「グルテンフリー」といったさらに細かな項目もある。

 サイト立ち上げにアドバイザーとして協力したのがNPO法人「アレルギーっこパパの会」(東京都)だ。同会が13年に実施したアンケートによれば、外食時に子どもが発症した経験がある人は6割近くいたという。7歳の長女が卵アレルギーという理事長の今村慎太郎さん(37)は「アレルギー対応できるお店が増えれば、子育て中の家族がバリアーなく外出できるようになる。いい加減な情報や対応は事故につながるので、精度の高い情報をアップする必要がある」と指摘する。

 サイトには一般の人や飲食店がレアめし情報を報告できる仕組みがある。ただし、そのまま掲載はせず、必ずNPO側が店に電話を入れるなどして確認するという。

 現在、掲載店舗数は4700を超す。とはいえ地域によっては情報がまだ少ない。Check代表理事の金子健二さん(37)は「いまはあくまでスタートライン。多機能トイレマップ情報集めのノウハウを生かし、『レアめしチェック』の企業や学生のボランティアも広げたい」と話す。

 今月14日には、修学旅行生や観光客が多い京都市内で、アレルギー対応店舗の調査活動を実施する予定。地元の食物アレルギー支援団体と協力するという。(清川卓史)