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 覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた男性被告(43)の判決が6日、大阪地裁であった。田中昭行裁判官は懲役1年4カ月、うち満期前の4カ月を2年間の保護観察付き執行猶予(求刑2年6カ月)とする有罪判決を言い渡したが、「捜査手続きに違法があった」とも指摘した。

 判決によると、被告は昨年6月、大阪市内で覚醒剤を所持、使用した。任意の職務質問の際、約10人の警察官が被告の進路に立ちふさがって移動の自由を制限し、逃走した被告の腕をつかむなどして引き戻した行為について「相当性を逸脱しており違法」と認定。ただし違法の程度は大きくないとし、有罪と判断した。

 昨年8月から計15回にわたる公判には警察官や目撃者らが証人として出廷した。田中裁判官は判決で「捜査の一部に違法があったことで身体拘束期間が長くなった」と言及。判決後、「長い間、お疲れさまでした」と被告に語りかける一幕もあった。

 弁護人は「違法捜査と認定したことは評価するが、違法の程度は軽くない」として即日控訴した。