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 子どもの時に親に連れられて米国に来た不法移民の若者を強制退去の対象としない移民救済制度「DACA(ダカ)」の廃止を決めたトランプ米政権の決定が憲法違反だとして、ニューヨーク州など全米15州と首都ワシントンの司法長官は6日、決定の無効を求めてニューヨーク州の連邦地裁に提訴した。

 同州のシュナイダーマン司法長官は声明で「移民はニューヨーク州の活力の元だ。トランプ政権の廃止決定は、残酷で非人道的だ」と批判した。ニューヨーク州などは憲法違反にあたる理由として、DACAの対象者の78%がメキシコ出身で、特定の国籍の人を対象にしており法の下の平等に反すること、一方的な撤廃が法の適正な手続きを欠いていることなどを挙げている。

 一方、トランプ大統領は同日、大統領専用機中で記者団に対し「議会がDACAの問題について対応する。うまくいけば、多くの人が幸せになる」と語った。トランプ氏は5日、議会が何もできなければ、大統領自身が対応すると発言したが、「その必要はないと感じている」と述べ、議会の対応に任せる考えを示した。(ワシントン=土佐茂生)