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 ロシア・ウラジオストクを訪問中の安倍晋三首相は7日午前、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と約50分間、会談した。6回目の核実験を実施した北朝鮮に対して、国連安全保障理事会での制裁強化決議の採択を含め、最大限の圧力をかける方針で一致した。

 両首脳の会談は今年7月にドイツで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)以来、2回目。会談の冒頭、安倍首相は「北朝鮮による相次ぐ挑発行動はこれまでにない深刻かつ重大な脅威だ」と強調し、文氏は「両国間の緊密な連携がより切実になった」と応じた。

 日本政府の説明によると、安倍首相は「これまでとは異次元の圧力を課す必要がある」と強調するとともに、日韓米の防衛協力を強化して抑止力を向上する重要性を指摘した。

 韓国側によると、文氏は「状況がさらに悪化し、統制不能な状況にならないようにすることが重要だ」と指摘。両首脳は北朝鮮への石油禁輸措置について「中国とロシアを最大限説得していく」と確認した。

 両首脳は、日韓の歴史問題についても協議。日本側によると、安倍首相は、日本統治時代に朝鮮半島から労務動員された「徴用工」問題については「1965年の日韓請求権協定で解決済み」、慰安婦問題についても「日韓合意の着実な履行が重要」と従来の見解を改めて伝えた。韓国側は「北の挑発で北東アジアの緊張が高まっている中、両国が歴史問題を安定的に管理し、未来志向の交流を強化していく」ことで一致したと説明した。

 また、安倍首相は、東京での年内開催を目指す日中韓首脳会談への文氏の出席を求め、文氏は安倍首相に来年2月の平昌冬季五輪に合わせた訪韓を求めた。

 首相に同行している河野太郎外相も7日午前、韓国の康京和(カンギョンファ)外相と会談。河野氏は会談後、記者団に「今は圧力をかけて北朝鮮の行動を引き出し、それから対話という方向性で一致した」と述べ、「日韓の立場に差はない」と強調した。(ウラジオストク=板橋洋佳、武田肇

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