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 「週刊新潮」(新潮社)の中づり広告を、「週刊文春」(文芸春秋)が公表前に入手していた問題で、文芸春秋の松井清人社長が5日付で新潮社に謝罪文を出したことが分かった。「不適切な取り扱いと指摘されても仕方のない行為」と認め、今後は起きないように徹底するという。

 中づり広告は、発売される週刊誌の掲載内容を一覧で示している。文春側が出版取次会社「トーハン」(東京)から事前に入手していたことが、今年5月に発覚した。当初は「情報を不正に、あるいは不法に入手した事実は一切ない」としていたが、一転して謝罪した。

 謝罪文によると、週刊新潮に記事が載ることを知りながら、文春側がインターネット上で「あたかも週刊文春の独自スクープであるかのごとく速報を流した」例もあったという。文春側は、この点も謝罪した。

 両社によると、謝罪文は松井氏が新潮社を訪れ、直接手渡したという。新潮社の酒井逸史取締役は「謝罪を受け入れ、今後は互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、出版ジャーナリズムを盛り上げていこうと思う」とコメントを出した。