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 暗い室内に、イルミネーションがまたたく。緩やかな電子音楽が漂い、プロジェクターが床に「人生」を映す――。こんなちょっと妖しい空間で、医療と介護を体験する催しが今月、倉敷市内で開かれた。一見お遊びのような企画の背景には、介護を取り巻く厳しい現状を打ち破ろうとする熱い思いがある。

 「THE Six SENSE」と題したゲームだ。医療福祉とエンターテインメントを融合した企画を手がけるNPO法人「Ubdobe(ウブドベ)」(本部・東京)が去年開発。これまでに山梨、京都、東京で開かれ、今回、川崎医療短大(倉敷市松島)が中四国で初めて開催した。

 参加者は2人1組になって、1人はガイド役のタブレット端末を手に車いすに乗り、もう1人が押しながら異空間となった部屋へ入っていく。スタッフが「行ってらっしゃーい」と笑顔で手を振る。遊園地のアトラクションみたいだ。

 プロジェクターが、マス目が並ぶ「人生のコース」を床に投影している。すごろくのようにルーレットで出た数に従って車いすを進めると、手元のタブレットが出来事を表示。結婚、夫婦げんか、子離れ、病気……。それぞれがたどる人生行路の中に、必修体験ブースがはめ込まれている。

 体験ブースは①車いすからの移乗②視覚障害者の食事③聴覚過敏④認知症⑤体のまひの五つ。参加者はVR(仮想現実)機器などを使って、介助が必要な人の状態を体感する。介護福祉士を目指す学生や卒業生らが、ウェーターなどゲーム内の役割を演じつつ介助や支援をしてくれる。

 ゲームの中で認知症や体が不自由な状態になってみると、介護や支援が「やってあげる」という一方通行の作業ではなく、人間同士のかかわり合いなのだとしみじみ感じる。

 約100人が参加。小中学生と…

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